あおりんごの凡ぶろぐ

美大を卒業した後、色々な経験を経て、現在は個人事業主&作家活動中

鳥の眼を持つこと

f:id:aor1ngo:20220317160943j:plain


青色申告やコンペなどの提出物を全て終えまして、やっとひと段落のあおりんご。
ものづくりに関して思うところがあり色々考えておりました。

美大で学び、就職していろんな経験を経て、ひとりでものづくりをするようになっても、何だか自分のやりたいことにまだ辿り着けていない気がしていたのです。
私がずっと目指していたものは何だっけ?
それは「表現者」でした。
それに必要なものがまだまだ不足している気がする。

aor1ngo.hateblo.jp

半年ほど前からでしょうか。
銀河鉄道の夜」を読んだあたりから、考察をしていてハッと気付くことが増えました。
私には表現者としての学びが足りなかったのです。
でも何が足りなくて何が必要なのかもよくわからない。
先生たち(元々出来る人たち)に聞いても同窓生(好みのジャンル違い)に聞いてもよくわからない。

悩んだ末に辿り着いたのは、手当たり次第に本や動画でインプットしまくるという方法。
※何事にも相性というものがあるので、私は最初にパラッと軽く見て「もっと読みたいな」と思えるものだけを取り入れるようにしていました。

まず日本の歴史や文化から入り、古事記、考古学、民俗学文化人類学、宗教(ジャンル問わず)、スピリチュアル、生物学、解剖学、脳科学、宇宙の歴史、量子力学、物理、哲学、小説、絵本、アニメーション、技術書などなど。
元々あまり勉強が好きではない上に、理系のお話はどうも珍紛漢紛で難しく感じましたが、最初に読んだ時にはわからなかったことが、色んなジャンルをインプットすることで理解度が高まり、わからなかった本をもう一度読んでみると全く別ジャンルで得た知識の点と点が繋がり、また違った世界が見えるのです。
宮沢賢治さんの言いたかったことはこういうことか!と今更驚くあおりんご。

そして今は哲学書
古本屋さんの哲学書コーナーで何冊もパラパラめくって、一番興味を惹かれた一冊。
そして帰宅し読み進めてみたら、とある美大の教授が出した教本で納得した。
20世紀前半の西洋哲学の観点から芸術家について語られている。
実際には哲学の歴史や思考はもちろん、量子力学・物理・天文学・語学・民俗学・宗教(キリスト教から仏教や他の宗教にまで通じることもある)まで関わってくるお話だと私には感じられた。
最初は偶然だと思ったけど、ここまでくると必然性を感じずにはいられない。

更にまたどこかで得た知識との一端が繋がったのでここに書き留めておく。
・どこまでも俯瞰して物事を見られるようにすること
・何かに住むように憑依するように表現すること
・多角的視点を持つこと(鳥の眼を得るなど)

色んなものを見て聞いて読んだからどこで得た知識なのかちょっと覚えていないのだけど、どのジャンルであれ、共通して当てはまるように感じます。

友人のパートナーさんの話を聞いていても、ホーキング博士などの学者さんたちの話を聞いていても、同じように俯瞰していらっしゃることがわかった。
一般的には"実際に経験することでその観点を得られる”
俯瞰している人は“どこまでも俯瞰できるし、いつでもどこにでも行けるから特に移動する必要を感じない“
雲を越えて宇宙にも行けるほどに、意識せず鳥の眼を持っているのだろうな。

私はまだまだ鳥の眼を得るほどではないけど、知ることは出来たのでもう少しそちらへ軌道修正していけるように今年は努力していこうと思う。

今週のお題「買いそろえたもの」