あおりんごの凡ぶろぐ

美大を卒業した後、色々な経験を経て、現在は個人事業主&作家活動中

息ができる様になったのはいつ?

f:id:aor1ngo:20220202004255j:plain


私が自分らしく生きられる様になったのはいつからだろう?と考えてみた。
それまではたまに息が出来なくなるほど「生きるって大変」と思っていた。
今も思ってはいるけど前ほどじゃないし、息は出来てる。

【以前の私】
社会:COVID-19感染の流行。
恋人:うやむやな別れに病んでいたが自分の中で決着がついたらスッとした。
仕事:産休だった方が戻って来ると社長からお達しがあり「やったー!これは辞めるチャンス」と円満に辞めることが出来た。
家族:祖母が突然亡くなった。従姉妹の赤ちゃん産まれる。叔父叔母帰国&長期滞在。

全部がひとつずつ起こって、ひとつずつ解決していったらあっという間に半年経ってた。

【その後の私】
制作の仕事一本にし始めると、色んな方にサポートや出資して頂けたり、友人に相談しながらバタバタと制作の仕事を始め、HPやSNSアカウント作って発信し、流れでイベントにも出してもらい、あとはネット販売、ファンやお客さまも付き、順調ではあるのに「やりたいことはコレじゃない」と今は作家業に専念し始めているところ。
ここまで約1年間の出来事です。

あれこれ考えて色んな知識をインプットしている内に、点と点がまた線になっていく。
でもまだこれといったものが作れずにいる。
うーん。と考えているとパッと目につく動画や本。
それを覗くとまた別世界が見えたり、感じたりする。
私には決して見えないのはわかっているんだけど、存在はなんとなく。

色んなバランスが一気に崩れることがある。
でもそれが何かの前兆だってこともなんとなくわかる。
私にはどうしようもないことだってことも。

今年も体調崩してから、自分に出来る範囲で色んな学問についてインプットし続けている。
そういえば、生物学、哲学、宗教、とか学んでから「あれ?」と思うことがあった。
人間はさっきまで自分にくっついてた髪、皮膚、爪、汗、口の中にあった唾、内臓にあった糞尿、全部自分から離れたら「汚い」と言う。
今までなんとなく思ってたことだったけど、学んだら確信に変わった。

それって「死」に近いからだ。
汚いって言ってる物質は、全て過去の自分自身や誰かの一部。
人の細胞は常に生まれ変わっている。
食べ物を食べたら、食べた分の自分の古い細胞は体外へ排出される。
だから最近トイレで排出したら「ありがとう、今日までの私」と流すようになった。
そうやって毎日、自分という細胞は変化して「生」を感じ、自分から離れたものは「死」として身近に感じることが出来るなんて不思議!

そうやって今は、自分の五感や、考えを大切に噛み締めて生きてる。
たまに過去の小さな自分を振り返って、守ったり、癒したりしている。
家族も私に関してはよくわからないのでもう好きにしてという感じ。
家族は皆理系なので私の言動はまるで理解できない模様です。
そのくらいが一番いいな。
家族って一番近くにいる他人だもの。
特に血の繋がりがなかった曽祖母がいたから余計にそう思うし、他人でも絆は血だけじゃ出来ないんだなってことも曽祖母のおかげで知ってる。

昔から誰といて楽しくったって「ひとり」を感じていたあおりんご。
孤独とかじゃなくて「個」というか「ひとつ」というか「ひとり」。

人間はなんでも一括りにカテゴライズしがちな生き物らしい。
これは他の生物には出来ないことだという。
なのに私はずっと「ひとり」なのだ。
家族、親戚、友人、学校、会社、どこでも。
小さい頃から家にいてもずっと「帰りたいな」と思って生きてる。

友人に言っても「え?実家でも思うの?」と不思議がられる。
むしろ皆は思わないの?
これは家族には流石に言えなかった。
わかってもらえる気もしないし、悲しませるような気がして。

そういうことが何だったのか、息ができる様になってからやっと、ひとつひとつ解明し続けている。
まだわからないことが沢山あるけれど、それはそれで「今じゃない」ってだけだ。
手に、目に、耳に、五感を使って出来ること。
それは今の自分に必要だからだ。

逆に必要のないことはしないことにしている。
今月で3回も個別でのお仕事やお茶のお誘いがあったものの、全て丁重にお断りした。
いつもお声がけ頂けるのは大変に有り難いことだし、その仕事全部引き受ければ普通に稼いで生きてはいけるんだけど、ただただ今の私がやるべきことではないってことだけはわかる。
昔はあまり断ることをしなかったし、流れに身を任せているところがあったけど、今は自分の時間とペースを守るようになるべく断るようにしている。

自分と向き合うように生きて大切にし続けてみると、自分の中の点と外部の点が結びつく。
これが学びなんだな。と毎日小さく感動している。
皆がそうやって生きられる世界にするためにCOVID-19が生まれたのかもしれない。

今週のお題「手帳」