あおりんごの凡ぶろぐ

美大を卒業した後、色々な経験を経て、現在は個人事業主&作家活動中

ヲタクの喜ぶ奇跡

元々あんまり本が好きなタイプではないのですが、昔から文字は好きなあおりんごです。
おこんばんは。

活字というよりも、文字の形や意味を知ることが好みです。
小さい頃から「好きな時に好きなページで面白い知識を得ること」が好きでした。
例えば、事典、辞典、字典、辞書というようなもの。
広辞苑、漢字字典、地図帳、諺辞典、四字熟語の本など。
1ページの一部を見ただけで「へー」となったり、「前のあのページにも似たものがあったような?」ペラペラ好きなページをめくっては調べていました。

既にお分かりかもしれませんが、これは完全なるひとり遊びです。
兄弟はいますが私はいつでもどこでも割とこんな感じで過ごしてました。
三世帯住宅だったもので、寂しいと感じたことは覚えている中でも一度くらいでした。
ひとり遊びが得意ではあるものの、人嫌いなわけでも人見知りをするわけでもないので、近所の動物を飼っているお家の方は一通り知り合いだったし、知ってても知らない人でも話しかけられたら普通に会話もするし(現代では危ない行為ですね。知らない人は警戒しましょう。)公園にひとりで行っては知らない外国人の子供が遊んでいる中にいつの間にか混ざってお互いの母国語で話しながら(通じてたのかは定かではありません)遊んでました。
ちなみに英語は苦手です。

四字熟語や諺は漢字を使うからか歴史も絡んでくるし、北京語を学んだのでもう一度学んでみると更に面白い発見が出来そうです。
地図帳も歴史が絡んでいて興味深いです。
山上には集落が少なくて、平坦なところには大きな街があるとか、その場所に行った事がなくてもわかったり、行ったことのある場所はどこか探したり、自分や知人の苗字を探したり、どうしてその名前なのか調べて納得したり。
最近では「大江戸今昔めぐり」というアプリを使って、江戸時代と現代の地域名や川の位置の変化を見ながら散歩するのも面白くて好きです。

そうそう、先日また久しぶりにテレビをつけたら「サンドウィッチマン芦田愛菜の博士ちゃん」という番組が放送されていました。
最強生物決定戦ということで、それぞれ調べた知識によるシミュレーションで世界一最強な生物を決めるというものでした。
これがまた全員素晴らしいオタク魂で、勝っても負けてもお互いの研究対象に興味を持ったり讃えあったりしていて、素敵なものを見せてもらえました。

自ら興味のあるものを見つけて調べることって楽しいですよね。
オタクって陰キャとされていますが、実はめちゃくちゃ楽しくて忙しいんですよ。
しかも同程度やそれ以上の興味と知識が合う人と出会った日にはワクワクが止まらなくて、話も尽きないし、幸せな気持ちになります。

そういう専門の学校や、研究室や、サークルに所属しない限り、普通に生きててそんな人間に出会うことがないですからね。
まさに奇跡です。
でも奇跡を待ってても仕方ないので、オタクは大体ひとり遊び(興味の対象の研究)が得意です。
奇跡が起こっても相手のお時間の邪魔をすることも遠慮するので思いの丈を全て垂れ流すことは稀でしょう。
このようなネット上の独り言は別として★

先ほども、BTSCCTVというLive告知がありました。
始終無音で定点からの監視カメラ映像といった形でBTSメンバーがひとりずつ映っては消え、それぞれどこかにメッセージを残していくのです。
多分来年出す新しい音楽なのかゲームかイベントの宣伝だと思われます。
その映像の中に英語で「チーズはどこへ消えた?」という文章が書かれた紙がありました。
別のARMYがこの件について「これは何?」と疑問に思っていたのです。
更に別のARMYが「チーズはどこへ消えた?と書いてありましたね」と答えていました。
私は「そんなタイトルの本がありましたね」と答えたところ、その方から反応があったので、私は「奇跡が起こった」と嬉しくなりました。
同じアーティストを好きな上に、お互いにその本を読んだことがあるということ。
ただそれだけでした。
そこにはロマンスなど微塵もないのですが、ある種の共感が生まれます。

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知識というものはそういうジャンルの違うところで知識が繋がったり、人と共感できたりする奇跡のような瞬間のために身につけているのかもしれませんね。
でも興味の対象も、得意なことも、人間それぞれ違います。
仲のいい友人であっても興味がなさそうであればそれについての話は出しません。
それはお互いにそうだと思います。
もしかしたら、興味がなさそうに見えて興味を持ってくれるかもしれないし、知っているかもしれない。
それは、そういう時期が来たらわかるものです。
急ぐことはありません。
そんなどこで起こるかわからない奇跡の瞬間は最高にロマンチックです。

お題「我が家の本棚」