もう10年以上前の話ですが、美大生は何かと進路に迷うことが多いので、参考の一例として自分の人生をちょっと振り返ることにしました。
現実【ターニングポイントを遡る】
高校生で進路を決めるとき
美大か、理系かの2択で迷う。
↓
両親(理系)に「将来的に美術で食べていけるのか」と説得され理系専門学校へ進む
↓
卒業後、見知らぬ土地で理系の仕事をする(時間があったのでかけもちでアルバイトもする)
更に空いた時間で創作活動をする
↓
25歳のときに「このまま一生この仕事を続けたいのか?」と自分に問う。
ここで初めて現在から80歳(100歳まででも良いけど体力の問題を考えてこの年齢設定)まで生きるとして、人生のプランを練ってみる。
↓
まず自分の長所と短所を出来る限り書いていく。
出来ることとやりたい事を書いていく。
外見や能力も客観的に見る。
自分の人生の先輩(周りの大人たち)をよく観察して、自分がどうなりたいかを考える。
相談できる人がいれば相談する。
※生きる意味は考えないことにしていました。答えがないのでそこに悩む必要がないと判断。
それを踏まえての以下です。
机上設計【25歳の私の人生プラン】
26歳 仕事を辞める
27歳 美大受験用の予備校に入る
28歳〜30歳 美大入学(浪人すると聞いていた)
35歳 くらいで卒業
36歳 創作系の仕事に就く
(ここら辺で結婚していたいけど、どうなるか不明。結婚後(子育てしながらでも可能なこと)、シングルマザー、ずっと独身でいる、なども考慮し、スキルを磨く事を心がけたい)
40歳 独立
50歳 国内外で販売もしながら、展示も行う
60歳 遺伝的に身体が不自由になる(特に目と脚)と予想し、ここで今後の居住地(または老人ホーム)を固定するが制作は続ける、終活も始める
70歳 ボケ防止と生活費と残されるであろう親戚のため(子供がいるかわからないし)に仕事(制作)は死ぬまで続ける、終活を続ける
80歳 大きな病気がなければずっと仕事と終活
※目標としては、自分は制作を続け、周りに迷惑がかからず、自分の死後も周りにとってプラスになるように考えることとする。
【現在】
久しぶりに25歳のときの人生プランを振り返ると、ぼちぼち計画通り進んでいて驚きです。
計画外なことは、台湾への語学留学くらい。
北京語、ゼロから学んで大変だったけど、日本語のみで生きるよりも、得られる情報が多くなったから良かったです。
私の仕事は将来的に北京語は必要になると思います。
出来れば英語も学びたいけど、会話として意思疎通するには中々難しいです。
アートを資産として考える仕事のときは複雑な心境だったし、あんなに好きだった美術館も資産的価値が先に見えて純粋に楽しめなくなり、あまり行かなくなりました。
でも個人事業主となってものづくりしている今では、同じように制作をしている人が周りに沢山いて刺激になるし、美術館も純粋に楽しめるようになってきました。
私はすごく成功しているわけでもなく
「なんとかやりたい事して生きてるよ」という感じです。
でも今までで一番、自分の意思を持って、たくさんの事柄に興味を持ち、自信を持って能動的に動き、作品づくりも出来ていて充実していると思います。
人生は一度きりでとても短いです。
自分が純粋に一生を楽しめる人生プランを考えてみませんか。
画像は、とある昔ながらのカフェ自家製プリン