あおりんごの凡ぶろぐ

美大を卒業した後、色々な経験を経て、現在は個人事業主&作家活動中

とある美大生の進路

再来月にはとうとう卒業。

美大生ではなくなってしまうあおりんごです。


大学には5年間おりました。

1年余分なのは、別学科にいたからです。


さて、5年間美大に通った結果、私は私の性質を知ること、そしてやりたいことを知ることが出来ました。
それを書いてみたいと思います。

 

座学に関しては、さほど興味がなかった分野もありますが、東洋美術・建築・日本画・テキスタイルの先生と仲良くなることが出来ました。

そして大嫌いなレポートですが、興味ないことはまったくと言っていいほど書けないのに、興味あることについては設定以上の文字数で書いてしまいました。

※でも後からちゃんと調節しました。
特に授業の内容を踏まえた作品を作ってこいとの課題は楽しくこなせました。

課題については、まぁやりたいことをやり切った感はあります。

毎度毎度先生には否定されたり、怒られたりしますがね。

 

ピンチな私やクラスメイトは、朝6時に学校へ行き、夜11時に帰宅するということもありました。

それを毎日こなしてる子もいました。

本当に社畜の卵と言ってもいいくらいの暮らしっぷり。
大学というと、のんびり遊んでそうなイメージですが、私のいた学科の課題は家で出来る作業が少なかったためか、専門学校!?って思うくらいの忙しさでした。

美大は学科によって学校にいる時間が違いますからね。

PCを使って作業が出来るものは家でもどこでも出来ますが(PCデータをどうするかで学校の機材を使わなくてはいけないこともあるけども)、それ以外は大きい物を作ったりするには、学校でないと難しいのです。

まぁそんなこんなで過ぎ去りし我が青春てとこですか。

 

それから、私は建築の先生に進路について相談したことがありました。

すると先生は「俺が学生のときは、建築事務所に色々と見学に行ったり、お手伝いしてたかな」というアドバイスをいただきました。

なので夏休みに昔から興味のあった京都の工房をいくつか見学に行きました。

工房の社長さんに気に入られてご飯に連れていってもらったこともありました。

新学期が始まってからは、鞴祭(ふいごまつり)という工芸独特の工房のお祭りがあるので、色んな工房へお酒を持って行き参加してみました。
そこでも、数年前に私の学科の助手をしていた方にお会いすることが出来て「あなたは歴史あるところの方が向いているかもね。色んな工房や人をよく観察してね」とアドバイスいただきました。

 

そして、今週京都へ行き、夏休みに尋ねた工房の社長さんにお会いし、面接を受けました。

ここは私が大学で入っている茶道部のサークルの繋がりもありますし、大学も店舗も違うけど友達も入っている工房で、歴史も十分にあります。

ただ、ひっそりとし過ぎていて、あんまり知名度が高くない模様です。

京都らしいっちゃらしい。

私を気に入ってくれた工房の社長さんとは相性がいいらしく、色々と話が合い、その場で即採用と出てしまいました。
あとは、寂しん坊の両親を説得するのみです。

 

そんなこんなで卒業後もなんとかなりそうです。

まぁ・・・・薄給だし、片田舎だし、赤字の会社に営業として所属する予定なのですドキドキですが。

営業もやってみたかったし、何かやりたい仕事があれば自分で取って来たら出来るよ〜と言われたし、作品作ってもいいって言うし、私にとっては好条件。

赤字の工房をどう盛り上げようか今からすでに策を練っているところ。
気が早いですね。

これからも楽しく生きます。