あおりんごの凡ぶろぐ

美大を卒業した後、色々な経験を経て、現在は個人事業主&作家活動中

私たちの今は何億光年も昔の瞬き

私たちが見ている星は、何億年も昔に瞬いた星の光。
ということは、私たちが生きている地球の光もまたどこかの星へ何億光年もかけて届く。

もっともっと遠くに視点を持っていくと。
「今を生きている」と思っている私って、実は何億年も昔に生きていた時を思い返しながら再び別次元で体験しているんじゃないか。
なんて考えることがある。

私が生きた物語を聞くことを楽しみに待っている人たちが、何十億光年も遠くにいることを知っている。
だから死ぬまで楽しく生きることを体験しようと自分で決めている。

この世に生まれてくる子供たちと、死を迎える老人たちには、小さくまんまるな玉を持っているという共通点がある。
身体の寿命を0歳から大体80歳までと考えてみてほしい。
その間に心の中の無垢でまんまるな玉は、身体の成長と共に自分や周りで起こるままならない事がたくさん起きて、それを受け止めたり受け止めきれなかったり傷ついたり傷つけたりしながら歪に形成されていく。
この“ままならないことの抵抗力“が高ければ高いほど複雑に変形する。
それが個々の個性となる。

方や、それがひとつひとつ剥がれていく事も同時に起きていく。
そして死を目の前にして全てが剥がれてまたまんまるな玉に戻る。

生きるってそういうものなのかなぁと考えている。