あおりんごの凡ぶろぐ

美大を卒業した後、色々な経験を経て、現在は個人事業主&作家活動中

視点が変わること ※惚気注意※

10年くらいずっと推してた大学の先輩とお付き合いすることになったあおりんご。
週一くらいで会おうという話だったはずなんですけどね。
どうも3日に一度くらいの頻度で会っている。
そして「本当は毎日会いたい」って言ってる先輩。
推しに会いたいって言われるなんて夢かな?って思うでしょう。
現実なんですねー!ひゃっほう!

今月は前に勤めていた職場に人が足りないということで1月中だけ働くことになりました。
そこへ「会いたいから迎えにいく」と言ってくれる先輩。
「えー!あのかっこ可愛い推しが?私を迎えにくるって?タハー!」となるオタクは私。

少し早く仕事が終わったので、雑貨屋さんで待合せ。
売り場をウロウロしてたら、後ろから勢いのある足音が近付いてくる。
振り向こうとした瞬間何かが体当たりしてきた。
先輩、そんなキャラだったん?
大好きな人見つけて喜びのあまり体当たりしてくる柴犬にそっくりだったよ。

【ファミレスデート論争:視点の魔法】

早速手繋ぎデート。
行き先はファミレス。
ファミレスと言えば、定期的にファミレスデート論争が起こりますよね。
元々ファミレスにあんまり縁がなかったあおりんご。
ファミリーレストランなのに、家族で行った覚えが一度もない。
友達とも一人でもない。
でもよくデート論争は目にしていて謎だった。

例えば、デートにファミレスってどういうこと!?というSNSでの記事。
それは相手から“珍しくもない安い食べ物で喜ぶと舐められた“という意味で怒っている様子だった。
他の人からも攻撃があったりと、ピリピリムードなのはわかる。
誰でも入りやすいお店だしなぁ。くらいに思っていた昔の私。

でも好きな人と一緒に行ったら、その論争の意味がわかった。
一緒に行く相手によって、どんなお店のどんな料理だろうと
・安価な料理だと思うのか
・ご馳走に思えるようになるのか

なるほど、そういう意味での論争だったか。
好きな人ができると視点が変わるとは思っていたけど、まるで魔法のようだ。

という話をご飯を食べながら先輩としていた。
「ご馳走っていい表現だね。嬉しい」とデレデレしている。
でもパッと見、全くデレデレに見えない。
本人としてはかなりデレているそうだ。
自らそう説明していることがもう可愛い。

しかしファミレスは自分で飲み物持ってこないといけないのが難儀だな。

【2度おいしい】

ご飯を食べ終わってからも、手を繋いでたくさんお話をする。
私のおすすめの「すずめの戸締まり」もアニメ観ない人なのにわざわざ観に行ったそうだ。

その感想も2人で話していたんだけど
先輩:すずめと叔母の話 と捉えて
私:新海誠さんの表現力の幅広さ に感動していた
先輩と私の視点は全然違うので、同じ物語を見ても、2度おいしいのだ。

先輩は作品の内側から純粋に楽しむ派。
私は作品の外側から知識を得て楽しむ派。

【どう考えてもタイミングは今】

もうひとつの話題は、やはり再会のタイミングは今だったってこと。
実際には10年の間に何度か私たちには会うタイミングがあったんだけど、お互いに“今思うと何故か会わない行動をしていたというかさせられていた“という感覚があった。
もしその間に付き合っていたら、今ほど上手くいかなかったと思う。
なんせ先輩は「恋人と会うのは月一でいいな」と思っていたほどにドライな人だった。
それを友人に言ったら「え、付き合ってるのに月一って一年で12回しか会えないってこと?」と言われて「確かに」と思ったと言っていた。
確かにって思ってどうしたのかは聞いていないけど、話を聞いているとこだわりがある人のようだからあんまり変わらなかったんじゃないだろうか。
対して今は「毎日会いたい」と私に言っているのがとても不思議である。

なので、今が会う時だよって神様たちが出会わせてくれた気がしている。
そんな話とか、神様がたまに見える話をしてみるも、信じてくれるし。
実はご両親のご実家が神社関係なのだとか。
二人で「それだ!」となった。
でもなんの神様かは謎のまま。
関係なくはなさそう。

今思い返しても、夢の中で神様が何人かお見合いみたいに異性を見せてくれたんだけど、起きてからも一番幸せを感じてたの先輩に似た異性だったんだよね。
似てたんじゃなくて本人だったのか?
でもその時の私はもう恋愛する気力もなくて「わー神様良い夢見せてくれてありがとうねー幸せな夢だったよ」としみじみと思うだけで終わっていた。

【初ハグ】

さて、ファミレスから出てお互いそれぞれお手洗いへ向かう。
戻ってみると、先輩がちょっと離れたところで私を待っていた。
先輩が私を見つけると両手を広げた。
「あっハグの合図だ!」と思って嬉しくなって走って先輩の胸に飛び込んだ私。
先輩が私を抱きしめながら耳元で「やっとハグできたぁ」とつぶやいていた。
もう私の脳みそ溶けるって。
ハグする時とか、顔が近づくとき、先輩はなんとなく息を止めちゃうらしい。
呼吸はして。

駅へ向かう。
先輩も私も嬉しくて繋いでいる手を小さくブンブンしちゃう。
楽しい。

先輩が途中まで電車で送ってくれた。
なのに、先輩が乗り換える電車の改札まで私も見送るという。
お互いギリギリまで一緒にいたいってことですね!可愛い。
最後にまたハグをしてそれぞれの電車に乗って帰りました。

先輩が見えなくなってからもずっと、胸の奥から体全体がじんわりと温かくて魂が喜んでいることがわかりました。
私は心から嬉しかったのです。

先輩は日々いろんな形で宝物をくれます。
言葉や視線、思考、手を繋いでくれたり、ハグだったり。
これからも一緒に少しずつ宝物を増やしていけたらと思います。
私はこれからも先輩のオタクとして精進します。