あおりんごの凡ぶろぐ

美大を卒業した後、色々な経験を経て、現在は個人事業主&作家活動中

リアル推し活6 成功したオタクとなりました。




私は成功したオタク、あおりんご!
ついにリアル推しこと大学時代の先輩とお付き合いすることになりました。
そんなことになるとは当の本人たちにも予想できなかったんだから、多分同窓生たちにも予想できないことでしょう。


【大学時代】

ことの始まりは10年前に遡る。
学科長の命により条件付きの転学部のため、別学科でまた一年生から始める私。
大学院生にかっこいい先輩がいることを知った。
でも何故そう意識したのかは覚えてない。
かっこいいなぁー!と想っていることを同窓生たちに言ったことがあったんだと思う。
院生も含めた飲み会をすることがあった。
同窓生が気を利かせて「あおりんごの好きな先輩の隣は確保しといたからな!」と言っていたのは覚えている。
私はどうやら遅れて行ったらしい(覚えてない)。
先輩は一番奥の席に座ってビールを飲んでいた。
憧れの先輩を退屈させないように話をするも、なんとなく彼女がいることを知ったんだと思う(詳細は覚えてない)。
そこから私は先輩も彼女も困らせたくなかったので静かに身を引いて、たまに外で見かけるだけで心の中で喜ぶくらいにしていた。

【卒業後】

個人的に会うこともなく、先輩がちょこちょこ個展やグループ展をしていたのでたまに友人と観に行っていた。
別件でたまたま行ったグループ展でも先輩の作品と名前を見つけて、本人はいなくとも喜んでいた先輩推しオタクの私。
観たよー!くらいのノリでお知らせくらいはしていたかもしれない。

【最近】

私の展示に先輩が来てくれて、思ったよりたくさんお話をしてくれて嬉しかった。
まさか来てくれると思わなかったから。
大学の友人たちはほぼ制作をやめてしまったから、制作仲間を発見できて嬉しいんだろうな。
そのくらいに思っていたし、ご来場のお礼以上の連絡はしなかった。
それでもペロッと「大好きな先輩にそう言っていただけて嬉しかったです(作品褒められた)」くらいは言ったと思う。
本音なのでこのくらい言ってもいいと思った。
後悔はしなかった。

【以降】

それからの進捗についてはリアル推し活カテゴリーをご覧ください。

【お付き合いに至るまで】

先日私を混乱させた旅行発言。
メッセージにて「混乱するから先に方向性だけやんわり教えて欲しい。なんとか受け止めるようにします。」みたいなことを私が伝える。
先輩の提案で電話をすることになった。
そこでついに告白を受けた。
答えはいつでもいいと。

私の答えなんかわかってるじゃないですか。
私は10年前から好きなのに。
想いの深さはわからないけど、長さは私の方が負けません。

 

今人生終えても良いほど "全てを終えた" と思ったけど冷静に考えたらまだ "始まり" でしかなかったことに気付く。

先輩からも「これから沢山行きたいところがあるからまだ終わらないで」というツッコミをいただく。

ということでお付き合いするに至りました、成功したオタクのあおりんごです!

【早速翌日会うことに】

付き合うことになったのは良いんだけど、実感が全然湧かない両者。
本当は再来週会うはずだったんだけど、スケジュール合うので、翌日会おうということに。
電話の後は、結局実感できなくて眠れなかったあおりんごは目の下にクマを作っての付き合ってからの初デートへ行くことになります。

祝日だったこともあり、どこのお店も満席。
デパ地下でサンドウィッチ、飲み物を購入して川辺でピクニックをすることにする。
私は本当に隣に推しがいるだけで大満足だし、信じられないでいる。
しかも推しが私を好きだって???ほんまかいな。ってオタクなら誰でも思うでしょ。

推しがレジャーシート持ってくるとも予想つかなかったけど。
用意がいいな。
地元だもんな。
私たちの他にもレジャーを楽しむ家族、一体いつからいるのか1人キャンプのテント、凧揚げ職人たち、ワンコのお散歩、日光浴を楽しむ恋人たち、といろんな人がいました。

まずはレジャーシートの上でサンドウィッチを食べながらおしゃべり。
当日は13℃で陽の光が暖かというか寒いだろうと着込んできたダウンを脱ぐほど暑かった。

しばらくすると、先輩が紙袋を渡してくる。
電話でも「お互い負担になりたくないからプレゼントはナシでいきましょう!」と私が提案したのに「でもイベントとかでなく特別高価なものでなければいい?」と言ってたのはコレ買っちゃってたからってことか。
全部ね、私の趣味に寄り添った小物。
普通のお店で絶対売ってないものばかり。
わざわざお店調べてそこまで実際行って買ってきてくれたみたい。
もー!それは好きじゃん。お互い間違いなく好きじゃん。
実感せざるお得ないことを行動で示してくる。
流石私が推してるだけある、最高。

お腹いっぱいになっておしゃべり。
推しの隣に寄ってみる。
手を差し出される。
初めて推しと手を繋いだ。

ああああああああああああああああ握手会!?

私の手を大切そうに愛てくる推し。
感無量。幸せ過ぎて天に祈る。

今人生終えても大丈夫。

何回考えても好きだし、何回考えても理解できない。
でも目の前で、私と繋いで嬉しそうな推しがいる事実。
理解はできないけど、とりあえずこの幸せを全力で味わうことを選ぶオタク。

【先輩視点の記憶を聞いてみた】


・私が一年から入り直さなければ接点がなかったこと故にその命を下した教授がキューピッド
(外見はかなり強面の先生がキューピッドねぇ。先輩はキューピッドのことをキューピーと言っていた。なにそれ可愛い。)
・院生を含んだ飲み会で、私が少し遅れてきたことも、隣に座ったことも覚えていたらしい。更に私の同窓生に「先輩の隣はあおりんごが座るから!」と言われていたとのこと。覚えてたんかい。恥ずかしいけどナイスです。誰だかわからないけどあなたもキューピッド。
・私が遅くまで制作作業している姿を記憶していたそうな。
・卒業後も私が先輩の展示を観に行ったことも覚えていた。
・私の学年だと私ともうひとりくらいしか覚えてないそう。
・私が展示をするということをSNSに書き込んだのを見たら、自分でもわからないほど気付いたらコメントを書き込んで投稿していたそう。
・私も展示したグループ展示でお話した時から好意を抱いたとのこと。

大学時代、先輩に彼女がいることを知ってからすぐに身を引いた私なので、そんなに記憶に残らないだろうと思っていたから驚いたし、先輩も接点ほとんどないのに記憶があるし、私の展示前の記事へのコメントも「今思っても不思議なことに、気付いたら投稿していた」と言っていた。
きっと皆が手伝ってくれたんでしょうね。
ありがたい。

先輩がこの日2回言っていた言葉がある。
「私はどこにも行かない。」と電話かメッセージで私が先輩へ伝えた言葉がすごく嬉しかったそうだ。
川辺でも、帰りにも言ってたので本音なんだろうな。
先輩にも色々あったようだ。

実際、私がこの言葉を伝えたのには訳がある。
・先輩が焦ったり慌てているように見える言動があったから
・その原因を探った時、私が安心させてあげられていないのかもと感じたから
推しには安心して幸せに生きてほしいので、何も心配させたくないし不安にさせたくない。
自分が推しを幸せに出来るかはまだわからないけど、笑顔でいてくれると私が嬉しい。

手を繋いでからは、どちらからともなくずっとそのままだった。
最初は私の方が少し手汗かいていたんだけど、段々と慣れた。
私も少しずつ推しの近さに慣れるだろうか。
手をギュッとされる度に温かい気持ちになった。

【私たちのルール】
・日常をずっと続けたいのでお互い負担になりそうな特別なイベントやプレゼントは避ける(私)
・日常的なちょっとしたプレゼントは可にする(先輩)
・毎日会いたい気持ちがあっても先ずお互いの人生に重きを置き、週1デートから(両者)
・どんなことでも気持ちは伝えること(両者)

先輩から「あおりんごが思うような人間じゃないかも」って心配されたんだけど、秒で「あ、そこは大丈夫でーす。固定観念になるほど知らないし、どんな先輩でも受け入れていこうと思ってます。」と返したら安心してた。
繊細な推し可愛いね。
推しが何したって可愛いってことくらい、オタクは重々承知なので心配ない。

オタクでよかったって話。
あー幸せ!
今まで私は幸せになることを諦めていたな。
もっと幸せになってもいいみたいだよ。
BTSが大好きな私のことも受け入れてくれたし。
BTSも先輩も推して幸せになろう。

ちなみにお互い作家活動していることもあり。
結婚や子供など、一般的に幸せと言われるようなことは考えていません。
ただ好きだから一緒にいることを選択しました。
大好きな人と制作の話や哲学の話が出来るだけでも私は十分幸せ。
いや、むしろ大好きな人が生きてるってだけで私が幸せ。
だから何もいらない。

私以外の誰かが示した幸せって、私の幸せじゃなかったんだなーと今とてもよくわかる。
感覚は人それぞれ。
私は私の幸せを探して、感じて、ただ生きよう。

今日の日本での「普通」は同調圧力が強過ぎる。
でも本当は「普通」という感覚だってそれぞれ違うはずなんだ。
「普通」の意味が、これから“それぞれの違いを受け入れていくこと“になるように。

先輩と話していてお互いの「同じところ」も「違うところ」もいいね、面白いね。
そう思えるようになった。
戦争やいじめって同調圧力をかけたものに感じるけど、それがなくなった時、世界は少しだけ平和になるのかもしれない。
と、オタクは思いました。

次からは惚気ると思いますのでまた別カテゴリーを設けたいと思います。