あおりんごの凡ぶろぐ

美大を卒業した後、色々な経験を経て、現在は個人事業主&作家活動中

リアル推し活5

昨日、先輩とメッセージでとある哲学者のことについて語っていた。
その哲学者の記念館へ行ってみたいと話していたら旅行の話に展開していた。

※ちなみに大学卒業してから先輩とは2回しか会ってないし、告白もされてないです※

そんな中“2人で行く旅行“として話がどんどこ進んでいく。
流石に社交辞令だと思っていたら、どうやら先輩は本気のようだ。
先輩の怒涛の暴走についていけない私の心。
混乱した私は訳もわからず胸が痛くなってついに泣き出す始末。

だって2回しか会ってない人に旅行行こうって言われたら怖くないですか。
私たち付き合ってるんですか?
付き合ってないと思うんですけど違いますか?
旅行って部屋別々ですよね。
まさか同室設定?

そこでふと、先輩が異性であることに気付いた(今までは“推し“というカテゴリー)。
それを切っ掛けに今までの異性絡みのトラウマ全部思い出して更に涙が止まらなくなる。
どうにも収拾つかないので傷ついた過去の私をひとりひとり見つけて、認め、愛することにした。

先輩はそんなの全く考えもつかず軽く言ってるんだろう。
それは別にいい。
考えは人それぞれ自由なんだから。
だけどものすごく先走っている自覚はあるのだろうか。

以上を翌日は一日中ぐるぐる悩む羽目になる。
ずっと胸が痛いのだけど、その理由が全くわからないからだ。

というわけで、モヤモヤをとってもらおうとちょっと遠くの神社へ初詣。
ここはいつも私を助けてくれる相性のいい大好きな神様がいるのだ。
半べそかきながら祈る。
すると自分の心の中が毛羽立っている(というより逆立っている)ことがわかった。
それを神様の手が正確に優しく撫で下ろして羽を元の位置に戻して、丸く小さくしてくれた。
後ろに並んでいる方もいたので、空いているときを見計らってもう一度お願いする。
もっと小さく丸めてくれた。

少し心穏やかになったけど、まだ胸は小さく痛む。
なんの痛みなのか気になる私は電車を使わず3駅ほど歩いて帰ってみることにした。
その間に、得たのは
・私不在の状態=何かに悩む、ぐるぐる考えているとき
・私が在る状態=自分軸を固定しているとき
今は前者の状態だということ。
歩きながら私は“私を取り戻す思考“を始めた。
私が私であるために

まず悩んでいたことだけど、旅行へ行くなら私は付き合っている人とどこに行くかを話したい。
友達として行くなら2人じゃなくて何人かで行きたい。
それにあんまり具体的じゃなかったから、実はそんなに行く気ないんじゃないの。
私は話すだけで十分楽しいけど、先輩は何かを一緒に体験したいらしい。
それには私を喜ばせたいという意志も感じるから無碍にもし難い。
無邪気でいいけど、私は振り回されている気分だよ。
しかしながら、順序をすっ飛ばして、社交辞令とか空想でもなく本気なのが困る。
デートと言いたがらないことも踏まえて、先輩は逃げ道を常に作っている気がする。
単に照れ屋なのかと思ったけど、徹底して逃げ道を作っているのは及び腰ってこと?
とにかく今更何があっても私は先輩が好きなので動かないし嫌わない。
去るなら追わないから好きにしたらいい。
ここでやっと私が私をどっしりと取り戻すことに成功する。

まとめると昨日からのモヤモヤの原因としては
・私が真面目過ぎるため
・先輩がたまに順序をすっ飛ばして壁を飛び越えてくることに驚きと動揺を隠せない
・先輩の中に、数年前の私を見つけた

数年前の私は、婚活で焦っていた。
イムリミットを周りに急かされていた。
好きな人には猛アピールしないといけないと考えていた。
先走った行動は全て裏目に出た。

今の私は時間制限もなく、焦ることは無くなった。
好きな人にアピールもする気力も先走る気力も枯れ果てた。
過去の自分に比べると随分脱力して生きている。

そうか。
今の先輩や過去の私と向き合って、自分を癒すときだということか。

本日のお昼頃、先輩へ自分に起こった事実だけをやんわりとメッセージで伝えた。
本日の夜、先輩から返信があった。
有難いことに、また寄り添ってくれている内容だった。

大丈夫。
私は先輩のことが好きで逃げも隠れもしない。
なんなら先輩が逃げても追わない。
好きに生きてほしい。

推しが楽しいと私も嬉しい。
これ本当。