あおりんごの凡ぶろぐ

美大を卒業した後、色々な経験を経て、現在は個人事業主&作家活動中

下瞼の赤いライン

本日は2022年2月22日です。
今朝みた夢の中で「下瞼に赤いラインを引く」ことが印象に残っていました。
起きてから、なんか意味あるんだろうなと何度か思い出す。
ゾロ目の日だし、なんか良いことありそうな気がして、下瞼に赤いラインを引いて出かける。

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近所の神社仏閣と、ちょっと遠くの神社にお参りする。
ちょっと遠くの神社に行くと必ず頭痛が起こる。
調べてみたら「気あたり」というらしい。
あれがパワースポットというものだろうか。
状況を考えても悪いことではなさそうだったのでそのまま参拝を続ける。
猫の日だからか、境内には2匹の茶トラと鯖トラの猫がいた。
神社の近くにお寺を発見し、さらにお参りを続ける。
歴史を遡って考えても、神社とお寺の距離を考えても、やはり2つセットで存在するものなのだと改めて実感する。

途中小さなお菓子屋さんを見つけ、焼き菓子を買い、参拝後に食べてみるととても美味しかったので、更に家族にも購入。

そのままの足で美術館へ向かう。
仕事でちょこちょこと作品を観る機会があり、大好きだなーと思っていた作家さんの展示。
しかし一度に沢山の作品を目にするのは初めてだった。
初っ端からときめきが止まらず、中盤からは精神を抉られ、何度も泣きそうになり、最後には放心状態だった。
「なんだあれは、すごいとしか言えない。私は一体何を見たんだ」状態。
閉館ギリギリまでそこで過ごした。

カフェへ行き、自分のメモを振り返り、作品を思い出す。
これは私にとって宝物過ぎて語るに語れない。
書いた側から逃げて行ってしまいそう。
だから書かないけれど、ひとつわかったことがあった。
「私のものづくりは間違ってない。
間違ってると言われても大丈夫。
そのまま進みなさい。」と言われているように感じた。
時代も状況も形も素材も何もかもが違うけど、根底にあるものは同じだ。
しかし私に重たくのしかかる彼の意志に少し負けそうな自分がいた。

パッと目線を上げると、斜め向かいに母子が座っていて、3歳くらいの男の子が私に向かって手を振って来た。
私も笑顔で男の子に手を振った。
男の子がお母さんに「ねぇ見て!手を振ってるよ!」と伝え、また私に向かって手を振って来る。
お母さんが「ほら、邪魔しないの」と男の子に言い、こちらに目を向ける。
お母さんと私の目が合い、軽く会釈をした。
男の子と私は笑顔でもう一度手を振り合った。

これだけのことなのに、さっきまで重たかった私の気持ちが少し軽くなっていることがわかった。
子供はすごいな。
純粋な、なんの意味も意図もない行動だけで気持ちを軽くしてくれる。

昨日からロシアとウクライナで戦争が始まりそうで切迫しているけど、もしかしたら今回美術館へ行ったのはこの状況も含めての必然的なものだったのかな。


私は今日、何故下瞼に赤いラインを引いたのか。
それは作家独自の念の込もった何種類ものを目にしても負けないようにした厄除けの意味があったのかもしれないと思った。