あおりんごの凡ぶろぐ

美大を卒業した後、色々な経験を経て、現在は個人事業主&作家活動中

時空を超えたメッセージ


とある、お出かけからの帰りの電車の中。
母校の美大の卒展日程が目に入った。
家に帰ろうとしていたけれど、次の駅で乗り換えれば会場へ行けそうだった。
電車を乗り換えて会場へ行く。

「卒展を観ていると、絶対過去の自分を顧みることになるんだよな。」
なんて思いながらひとつひとつの作品を観ていく。
ある作品の前で足が止まった。
私も同じ素材で同じようなことをしていたな。と感慨深くなる作品。
どんな人が作っているのか気になりポートフォリオを読んでいると、制作者の学生が話しかけてくれた。
作品のことや、今後のことについて話を聞いてみると、卒業前後の過去の私とそっくりだった。
初めましてなのに、言っている言葉がすごくよくわかる。

その上で
「ご自身がやりたいこと全部経験してみてください。成功してもしなくても全部合っているから大丈夫!」
のような内容の言葉を伝えると、制作者の目からみるみる涙があふれ出た。
涙の理由もゆっくり聞いてみたけれど、それすら昔の私とそっくりだった。
私自身今だっていろいろあるけれど、この時期は特に不安によるストレスが大きかったことを思い出す。

すごく迷いがある時期なのに、先生も先輩も話は聞いてくれるけどはぐらかすんだ。
今はその先生や先輩の立場ものものすごくよくわかるよ。
今までは誰かの言うことを聞いていればよかったのだけど、そこからの自分の人生は自分で決めなきゃいけなくて、どうしたらいいのかわからない!って時に誰かに頼って聞いてその通りにしたら結局どこかで「〜先生の言う通りにしたのにうまくいかなかった」とか言う人だっているもんね。
全員がそうじゃないだろうけど。
生徒側の気持ちもわかるよ。
「これでいいのかな?合ってるかな?やっぱりあっちの方が良かったんじゃ・・・」とずっと不安で悩んでいるんだよね。

わかる、全部わかっちゃう!
私大人になったなぁ。

でも、私から出てきたあの言葉って実は
10年後の制作者自身から今の制作者への言葉でもあり
今の私から、制作者を通して見る10年前の過去の私への言葉でもあり
更に今から10年後の私から現在の私への言葉でもあり
なんだかとても不思議な感覚だった。

最後は笑顔でお互い応援しながらお別れすることができた。
応援しています!

帰りの電車の中で
「今日はこのためだけに会場へ呼ばれた気がする。」と思いました。
これはきっと制作者と私両方に、この日に必要なことだったんでしょうね。