あおりんごの凡ぶろぐ

美大を卒業した後、色々な経験を経て、現在は個人事業主&作家活動中

背の高低差で見える別世界と自分への幸せ貯金

4月中頃は何の予定も立てず、立たず、体調も芳しくなかったので休み休み仕事をしたり、考え事をしてたあおりんご。
先週から今週にかけて何人もの友人にお誘いいただき今年初じゃないかってくらい沢山おでかけしてきました。
今回はその中のひとりの友人とのお話。

【新居ルームツアー】

リノベーションを終えたという友人の新居へお邪魔してきました。
お家周りにも元々小川があったところを綺麗な公園にしたような美しい場所がありました。
珍しい鳥も見かけたので調べてみたらオナガというブルーグレイの長い尻尾を持つカラス科の仲間。
素敵な街です。

お家に到着すると、日本家屋をリノベーションということもあり、天井が低くてもそれをあまり感じさせない白を基調とした作りになっていて、木の柱もうまく利用して自然な仕上がり。
パートナーと住むとのことでしたが、いつもお洒落な2人らしい家だなと思いました。
屋上も整えたとのことでしたが、生憎の雨で見ることは出来ませんでした。
また次回!

お家の中では、とても美味しいお料理をご馳走になりながら沢山お話をしました。
私がBTS好きなのでBTSの音楽をかけてくれたりと、至れり尽くせり。

【身長の高低差で見える別世界】

会話の中でも興味深いと思ったのは、子供の頃から現在まで変な人が寄って来たことがないということでした。(ここでは勝手に他人の身体を触ろうとする痴漢・下半身を見せたがる人・ナンパ・威圧的な態度でコントロールしようとしてくる人など、勝手に寄ってくる人のことを指します。特に古い時代の価値観の方々)
背の高い友人としては「そんな人、本当にいるの?」とキョトンとしているのがこれまた不思議でなりませんでした。
これには背の丈が関係するようです。

背も低く童顔の人間の場合、男女関係なく変な人が寄り付きやすいというか、これは憶測ですが「抵抗してこない弱者」として見られることが原因かと思います。
SNSでも同じような内容のものがいくつかあり、納得しました。
背の高い人にはその状況になったことがないので理解できないといった様子の人が多いです。
人によるとは思いますが、背の高い人が絶対にそう言う人種に出会わないというわけではなく、あくまで確率の話です。

世界的に考えてもそれは同じかと思います。
海外の方で高身長の人は威圧的な態度を取られることが少なく精神的にも余裕があるようです。
私が一緒に働いていた人たちも、外国の方も高身長の方は一目置かれている人が多かったです。
低身長の方は性別関係なく毎日のように高身長の上司にターゲットにされていました(今考えても間違いなくパワハラ)。

親戚にも高身長の子がいますが
「電車に乗ると頭ひとつ分出ちゃうから、皆の黒い頭が沢山見えるよ」と言ってました。
背の高い友人もそれを聞いて頷いていました。
低身長のあおりんごは見たことのない世界です。
でも背の高い親戚には「いいな、あおりんごは背が小さくて」と毎度言われていました。
お互い無い物ねだりです。

私は低身長&童顔のおかげで、変な人に遭遇する確率が上がり、傷つきながら疑いながら出会う度に対処して生きて来ましたが、そうなったことがない人がこの世にいることに驚きました。
身長の高低差だけでこんなにも見えている世界が違うなんて。
ならば鳥の眼を持ったら、どうなるのだろう?と思うじゃないですか。
視野は高く広くなれど、残念ながら他人から自分への視点を変えることはなかなか難しい。
外見を派手にする、身長が高くなるような靴を履く、くらいしか今は思いつきません。
これはひとりひとりの意識が変わらない限り、背の低い人たちが変な人に遭遇し嫌な思いをするようなことは無くならないのでしょう。

【必然な幸せ貯金と出会い】

そしてもう一つ、興味深い話がありました。
私は仕事を辞めて個人事業主として生きると覚悟を決めた時、色んな方からの応援や援助がありました。
おかげで元々持っていた道具に加え、さらに制作に必要な道具が全て手元に揃いました。
こんなことが今まで3回以上起こってる。

友人も家を買う前に「前に住んでいた家をそろそろ引っ越してパートナーと一緒に住もうか」と考えていたそうです。
そんな矢先、大家さんから家を取り壊す予定だから悪いけど引っ越してもらえないか、と引越し用の補助金を数十万円いただき、それもお家の代金の足しになったそう。

お互いに「自分を幸せにしよう」と覚悟した時、幸せ貯金が降りてくるように出来ているのではないか。と話ました。
考えてみると人生って割とそういう風になっていませんか?

・物語で言うところの伏線が数十年単位でいくつもある。
・数十年前買ってあんまり使ってなかったし、奥の方へしまってあったのに場所もわかるし今すごく役立ってる。
・ちょっと悩んでいると久しぶりに読む本に必要なヒントが載ってた。

と言うことが私はよくあります。

先日も親と出かけた際、デパートの中でもエレベーターも停まらないようなフロアで、販売しているものも内容的にとてもコアなものが売っているところで、でもランチはとても親好みだろうなと思って案内したお店がありました。
やはりランチの内容はとても気に入っていました。
食後にフロアを散策してみると、親が必要だと思っていたものがその階に全てあったそうです。
多分1、2時間そのフロアで買い物をしていたと思います。
私としては予想もしていなかったので驚きました。

そうやって必要なものは必要な時に出会うように出来ているんだな、と感じます。

コジコジ

なんかの動画でさくらももこさんの作品についての解説をチラッと耳にしました。
そこで「そういえばちびまる子ちゃんは観たことあるけど、コジコジは観たことないかも」と思い、YouTubeで探してみたらコジコジの公式アカウントから100話無料で観れるようになっていました。

オープニングテーマ曲やそのアニメーションに見える人の特徴が全部詰まってて鳥肌。
内容はたぶん日本人にはとても身近な神様や付喪神や妖怪が詰め込まれている感覚。
コジコジはフワッとしてるのに時々妙に哲学的なことや真理を言うし、何者なのかわからないけどどうやらこのメルヘンの国の中でも意外な年齢だったり特殊能力持っていたりと謎だらけ。
これは私にはそう見えるって言うだけで、本当のことはわからないので興味のある方はぜひ観てみてください。
役に立たない、変な子に見られても気にしないし、実は見えてないところで沢山のことが出来ているコジコジを見てると勇気が出るあおりんご。

昔全く興味なくて観れなかったのに、今見るとこんなに面白いなんて。
って言うと、周りの友人から「今のあおりんごには余白があるから楽しめるんだよ」とのこと。
毎日作業に追われて余裕がないときに、たくさんのものを素通りしていたことを今少しずつ取り戻しているようにも思えます。

今週のお題「好きな街」