あおりんごの凡ぶろぐ

美大を卒業した後、色々な経験を経て、現在は個人事業主&作家活動中

自分だけの鍵を見つけること

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最近どうも占いにめっきり興味がなくなって聞いても聞いても聞き逃しちゃうあおりんご。
自分を振り返るための占いだったのに、もうその必要がないみたいだ。

親戚と私が経験してきたことや学んだこと感じたこと考えたことを話していたら、別の国の性別も違う人で私と同じようなことを話していたということを聞いた。
そしてお彼岸にはまた不思議な体験もした。
もはや私が地球の生物でもない気がしてきた親戚とあおりんご。
だからって何も変わらない。そう思っていた。

それからというもの、今までよりもっと哲学や宇宙や量子力学や物理学に興味が出て、本をたくさん購入しては読み耽って考えて書き出してまた読んでの繰り返し。
作家さんと会う機会も増えてきて、今までひとりで考えていたことを話し合って共有したりヒントを得たりするようになり、繋がりも増え、コンセプチュアルアートへの理解力も断然深まってきたと思う。
個人事業主としての生き方も、いろんな方法や形があることを知った。

何より自分の作品についての考え方が以前とはまた変わってきたと思う。
今までの作品には、販売したものも含めて今では違和感がある。
作品としては特に問題はないのだけど「本当に自分が表現したいもの」ではないということ。
依頼される→クライアントが喜ぶもの納得するものを作る、というものはやはり自分のやりたいことではないと自覚してきた。
私は今後、そこから離れたいと思った。

もちろん、作家も制作販売もしていくつもり。
だけどこれからは自分で考えて表現したいものを作って行きたい。
売れる売れないより、自分が納得するかどうかが問題だ。

以前の私は、何故これがわからなかったんだろう。
考えなかったんだろう。
気付かなかったんだろう。
と今は不思議な気持ち。


忙しいこともあったんだろうけど、それはその時の私に必要なかったからだと思う。

昔から哲学者も芸術家もたくさん考える余裕がないと辿り着けないところもある。

今の私に必要なものは全て揃っているし、手に入るように世界が作られているように感じる。
あとは自分の中のものをどう消化して作品に落とし込めるかだ。
もっともっと深く考えて、ワクワクしたいな。

今まで父とはあまり仲良くなかったし、幼い頃からの嫌だったことの積み重ねもあったんだけど、最近親戚とお話ししている中でハッと気付いたことを自覚してから、心が軽くなって許せなかったことも全部ではなくとも少しずつ溶け始めているところ。

もう何十年も母と親戚の仲があまり良くなくて、私が話を聞きアドバイスを続けていたところ、先日嘘のようにすんなりと和解して色んな話がスムーズになり母は大喜びして私は感謝された。
誰にでも一生懸命尽くす母が今までより生きやすいようにと、自分も自然と動いていたから出来たことなのかな。
私もとても嬉しかった。

先日、いつも「売れないとダメだ!」という祖父と電話した時もいつも通り「どうだ、売れているか」と聞かれたけど「売れるよりも続けられるかどうかだよ。おじいちゃんのところと同じで急にブレイクすることもあるし、何が起こるかわからないじゃない」と伝えると笑って応援の言葉をかけてくれた。
私は祖父みたいに90歳超えても現役でいたいということもあり、この道を選んでいる。

海外からもとても陽気な親戚がやってきて、やはり私を応援してくれている。

このように誰にでも人生の中で鍵みたいなものがいくつかあって、それを見つける度に本当の自分に近付いていくんだと思う。
方法は人それぞれだけど、鍵を探し出すにはやっぱりひとりじゃ限界があるみたい。
でも最終的な答えを出すのはいつも自分と自分の中の魂。
周りに惑わされないようにしたい。

今までの私を振り返ると、いくつもの布石があることがわかった。
まず両親や親戚はこの人たちじゃないと今の自分になれなかった。
生まれてからの生き方や出会った人々、学校、仕事、他にも様々な経験をしてきた。
全てが必然だったこと、そして点と点が今やっと繋がって線になってきている感覚がある。

こうやって色んな人から鍵を得て今の私が成り立っている。
今も昔も自分が人かどうか怪しいところだけど、人生って面白いな。